10年後のキャリアに求められるエンジニアのスキルとは


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先日、「中高生のなりたい職業、男子はITエンジニア・女子は芸能人が人気 「YouTuber」は年齢による違いも」という記事がバズりました。
調査結果というのは一つの参考程度にしかなりませんが、IT志望はかなり増えていた所感です。

たまに学生とお会いさせていただくのですが、「手に職をつけたい」という理由で目指す人が多いみたいです。
そして理系でない女子大生までもが目指したがる職業になりつつあります。

そんなITエンジニアという職業がこれからどのように変わっていくのか、そしてこれからのITエンジニアとして求められることとは何かを書いていきます。

圧倒的にITエンジニアの人口が増える

冒頭で紹介した記事にもあるように、若者が目指したい職業になりつつあります。
技術職は昔からずっとそのような立ち位置でした。

車のハードウェアのエンジニアなどもそれにあたります。
現代では機械に取って代われる部分が多くなってきたので、高度な技術者しか生き残れなくなりました。
そして何より高度な技術者になるためには高度な教育が要されると思うので(実際にはわかりません)、狭き門です。

その反面、エンジニアになろうと思えば、PCとネット環境があればイロハは学べます。
ドットインストールProgateなどで基本を学ぶことができるからです。
(チーム開発や大規模なデータ処理などは実践でしか現状は学べないのでここでは含みません。
OSSのコミッターすれば学べるとかの意見を省くという意味です。)

目指す日とがいて、それを誰もが学べる環境があること、実際にITエンジニアの人口が増えてきていることから、
これから10年以内にもっと大きくITエンジニアの人材市場は変化していきます。

組織においてITエンジニアの働き方が変わる

上記を踏まえて、現状のITエンジニアとしてのキャリアや働き方の課題点とこれからの変化についてになります。

現状の大きな課題としてあげられるのは

下請けで働く人があまりに多すぎる

につきる思います。

その結果、何が起きているかというと
・正社員で下請け会社で働いている人は安月給かつ長時間労働を強いられている。
・フリーランスになった方が年収は2倍近くあがる。(もちろんその人次第です。)

これらがITエンジニアの数が多くなれば変わってきます。
第一に自社でITエンジニアを抱える会社が多くなることになるでしょう。

外部発注よりも雇用の関係で費用がかさむことにもなりかねませんが、メリットをこれからより感じることになるからです。
そのメリットとは

  • 1. 自社で働いているからこそ愛国主義のようなものが働き、強い組織を作れるようになります。
  • 2. スピードを上げた開発ができるようになる。

ことが上げられます。

組織作りがまだまだ弱い日本ですが、昨今また組織のあり方を考えさせられるようになっています。
そこで強い組織の作り方が注目を浴びており、これからさらに加速するでしょう。

今までのエンジニアは自社の特許なるものがあったからこそ会社はエンジニアを抱えていました。
ITエンジニアにおいてはスキルセットが命です。
開発は全世界でオープンになっているものが多いので、基本的には特許のようなものが存在しません。
だからこそ今までは外注としてITエンジニアを雇っていました。

これからはプロダクトドリブンの時代ではなくなってきました。
強い組織作りこそがビジネスで勝ち抜いていくための唯一の方法になりつつあります。

スピードを上げた開発においても、スピードこそ価値だからです。
だからこそ、エンジニアの働き方は大きく変わり、これからはただプログラミングができるエンジニアの価値は下がっていきます。

実際に数年前のフリーランスエンジニアの価値と現代の価値では大きく異なり、
だいぶ年収も下がっているみたいです。(他人から聞いた話なので定かではないです。)

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何かに特化したITエンジニアが求められる

上記からわかるように、これからはただアプリケーションを作れるようなエンジニアではいけません。
特にアプリケーションエンジニアとインフラエンジニアは注意です。

よりコードを書く量が少なくてよく、パフォーマンスを気にしなくてもoptimizerのようなものがどんどん増えてきます。
AWSのWAFとか今でこそ当たり前かもしれませんが、昔ではありえなかった話です。
もっと身近なことでいうとGitの仕組みとかですね。

これからはどんどん簡単になっていきます。
機械学習が進むと機械が機械をプログラミングするようにきっとなります。
人間では勝てません、かならず。

それはまだまだ先の話ですが、市場価値は必ず下がっていきます。
それが時代の変化というものです。

だからこそ何かに特化したエンジニアが求められてきます。
その軸はたとえば、SNSに圧倒的に強いとか、ゲームならゲーミフィケーションから任せてくれ!とか。
この業界に関しては熟知しているとか。

技術においても新しい技術であればどんどん求められます。
特に「大規模データ解析」と「人工知能」と「セキュリティ」に関して強いエンジニアは圧倒的だと思います。
今から少しでも学んでおくことがこれからのキャリア開発においては重要になってきます。

市場価値を高めるためにこれから身に付けておいた方がいいもの

ここまで書いてきて、「じゃあこれからどうすればいいんだ!」って方も多いと思います。
やることは3つです。

エンジニアとしてここは任せてくれという分野を学ぶ

例えば、先ほども書きましたが大規模データ処理などがそれにあたります。
他にもDBAなどがこれにあたはまるかと思います。

自分がこれを考えたり手を動かしてる時が楽しい!と思える分野を集中的に学びましょう。
的を外れてなければ必ずそれは市場価値に繋がります。
(いまからjQueryマスターになる!とかは的外れになります。)

人間力を鍛える

社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力
(引用:Wikipedia)

よくわかんない説明ですね。笑
つまり一言では言い表すことが難しい力だということはわかりました。笑

筆者が思うに、キャリアにおいての人間力とは「こいつと一緒に働きたいと思われる人間であるかどうか」だと思っています。
そのために一人の人間として成長することは絶えず努力しなければいけません。

リーダーシップを鍛える

これは言わずもがななテーマではあります。
ここでリーダーシップとはを書いても仕方がないので、いろいろと調べて実践してみてください。

必ずいつの時代でも求められる普遍的な市場価値なので、外してはいけないキャリア開発です。

ここまで書いても生きる術はいくらでもある

結局はどういった働き方をしたいのかになると思っています。
たとえばCOBOLがそこそこ書けるだけでも仕事はまだまだあります。
銀行のATMシステムとかがCOBOLで開発されているためです。

WordPressがそこそこできるだけでかなり仕事はあります。
ただ、ここで挙げた2つはこれから少しずつ値段は下がるとは思います。
人口が増えるからです。

結局は需要と供給のバランスなので、これは必然的と想定されることです。
だからこそ、これから自分はどういう働き方をしたいのかまで踏まえて、これからのキャリア開発をしていくのがいいかなと思います。