新卒2年目未経験エンジニアの2つの学び


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僕は新卒でITベンチャーの事業会社に未経験エンジニアとして入社しました。
(語弊なく補足しますと、大学では情報系が選考だったので少しの知識はありましたがサービスを作るほどのプログラミングをしたことはありませんでした。)
早くも入社して2年目があと2ヶ月ちょっとで終わろうとしています。

今年も新年あけてしばらく経ち、今更ですが新卒2年目だからこそ学べたことを振り返ってみます。

去年のは下記に書いています。
新入社員1年目でできたこと・できなかったこと

新卒1年目との違い

大きく分けて新卒1年目と2年目の違いは2つあります。

1. 新卒社員が入ってくる
2. 提案することが増えてくる

これら2つに分けて書いていきたいと思います。
この分け方に不満を持つ方もいるかなと思いますが、事業会社であること、ベンチャー企業であることを背景に読み進めていただければと思います。
僕の個人的な意見ですので、会社にはなんら関係をもたらすものでありません。

新卒社員が入ってきて学んだこと

複数あるのですが一番は人との接し方です。
同期であれば研修期間やこれまでの時間の中で、この人がどういった価値観の人間なのかどれくらいの知識や経験があるのかを大体は把握しています。
しかし、新卒社員となればそうもいきません。
ほとんど接したことがない人間に対して、個人個人に合わせた接し方や教え方をしなければいけません。

例えば「1から10までを説明する必要がある人」や「ヒントを1段階先のものを提示するのか、2段階先のものを提示するのか」などです。
また、エンジニアでは専門用語が数多く存在するのでたとえ話などを引用することもあります。
その際にどの単語が共通認識で使えるのかどうかはそれぞれの知識レベルで問われます。
エンジニア用語を使って他のエンジニア用語を説明する、つまり英英辞典のような方法があったり、日常の例えを使って説明するいわば国語辞典のような方法もあります。
どのように表現して相手に説明すればいいのかをとても考えさせられました。

また、まだまだ業務の流れや社内での人との関わりあい方が苦手な人もいますし、モチベーション管理も必要です。
これらは経験でしか学ぶことはできないので、その機会をどんどん作れるように促していかなければいけません。
それが新卒社員に対する教育というものです。

僕は人とのコミニュケーションが苦手なので、雑談としてのコミニュケーションと仕事してのコミニュケーションを学ぶために参考にした本をいくつか紹介しておきます。

雑談としてのコミニュケーションを鍛えるために読んだ本


仕事としてのコミニュケーション


先輩社員に対してはどんどん好き勝手に意見は言えます。
そこからフィードバックをいただけるからです。
しかし、新卒社員に対してはそれはできません。
説明責任がつきまといます。
先輩が話したことが正しいと思われるのが大方です。
なので、きっちり正しく伝える能力ビジネスマンとしても人としても成長してもらう機会を作ることを学びました。

自ら提案をしていくことで学んだこと

新卒1年目の時は先輩がどのようにプロダクトを開発していくかを決まることがほとんどでした。
しかし2年目ではそうは言ってられません。
自らどのようにプロダクトを開発するのかを考え、立案しなければいけません。
カイゼンなくして事業成長なしです。

もちろんこれは個人差があります。
企画側に回り人なのかどうか、その動きができる組織であるのか、チームとしてそれが実現できるのかどうかなどなど。
幸いにも僕の場合は企画側もやりたく、そのような行動が受け入れられる状況であったのが大きな要因ではあります。

企画側から学んだことはこれから事業をどのように成長させていくかを考える力です。
いろんなチームが混ざって一つのプロダクト開発を行っているので企画するには全体把握をしなければいけません。
開発側としての今後の開発予定だけでなく、営業サイドの動き、もっと言えば部署として今後どのような世界を目指していくのか。
そこまでを踏まえた上で企画をしていきます。

つまり事業作りをしていると言っても過言ではないと思います。
もちろん企画をしていない人が事業作りをしていないと言いたい訳ではありません。
個人的には企画側を行っていることが今まで以上に事業作りをしているという感覚を感じるということです。

またどちらの人の方が成長できるのか、市場として価値のある人材であるのかというのも論点になってきます。
イソップ寓話の「3人のレンガ職人」をご存知でしょうか?
一つのものを作っている3人に『何を作ってるの?』と質問すると返ってくる答えが3人とも異なり、それぞれの目的や目標が異なっているというものです。
詳しくは下の記事を読んでみてください。
イソップ寓話「3人のレンガ職人」に学ぶ、モチベーション高く働く従業員を育てるヒント

自分たちは何のためにプロダクト開発をしているのか、その意識がなくなったら何も達成できません。
後輩たちにはただコードを書くだけのエンジニアには終わって欲しくないと願っています。
目的と目標を見失わないためにとても参考になった本を1冊紹介しておきます。

3年目に求められる成長

2年目の成長を経て、3年目に求められる成長とはどういったものであるのかを考えています。
おそらくこういったものではないでしょうか。

1. プロダクトの大きな一つのくくりに責任を持って開発・運用をする
2. チームマネジメントや後輩の教育など組織作り
3. 事業をグロースするための新しい提案

1は開発チームリーダーが、2はマネージャーや部長が、3はプロダクトマネージャーなどがやる業務ではないか、と考えるのが普通であると思います。
しかし、3年目ですよ、3年目。
もうリーダーやマネージャーを見据えたキャリアを描く段階です。
また今後はエンジニアではなくプロダクトマネージャーになりたい人も出てくるでしょう。
そうなれば3年目から本格的に学んでおく必要があると思います。

ここで起業したいなどのことは記載しません。
あくまで自分が今勤める会社、組織にいる上での話です。
もし起業を考えの方は世の中の動きを知るであったり、ファイナンスの勉強であったり、ビジネスモデルの勉強、人脈作りなどが出てくるかなと思います。
しかしそれは新卒3年目云々は関係ありません。
今からでも学んでおくべきことでしょう。

本記事での3年目の基準や段階はあくまで筆者が感じているものです。
ですのでモノサシは世の中ではなくITベンチャーの事業会社に新卒2年目として入社した未経験エンジニアのものになります。
その点をご留意いただければと思います。
いかがだったでしょうか?
新卒で入社された方々にとって何かしら参考になればと思っています。
楽しく仕事をしましょう!