40代のインタビューから20代の人生を考える


先日、アートディレクターの佐藤可士和さんの書籍を読んでいてとても面白かったのでご紹介します。
40代で同世代やすこし年上くらいの方々との対談がまとめられている書籍なんですが、これがとてもおもしろいんです。
僕がこの本から学んだことをいくつかかいつまんで書いていきます。

気持ちのいい会話のテンポ

佐藤可士和さんの質問から始まり、そこからお互いのことを話しはじめるのですが、とても心地いいテンポです。
年齢や業種などもばらばらなんで、人に伝えるのが難しいことも多いにあるはず。
そうではなく、お互いに共通点や興味があるからこそスムーズに会話が進んでいきます。
自分の体験を相手の体験と類似させたりできるのは40代だからこそではなかろうかと思えました。
そんな生き方をしていきたいですね。

40代になって人間としての味が出始める

20代は練習、30代は練習試合、40代からが本番とはよくいったもので。
まさしくその通りなんだろうと思い始めました。
こんなに多くの40代を超えた方々が口をそろえて言うんですから。笑
きっとそうなんでしょう。
人としての味をつくるためには何かに熱中することだと思うので、僕も今取り組んでいることにもっともっと熱中しようと思いました。

自分の枠を作らないように努力する

よくクリエイターでは聞く言葉ですよね。
佐藤可士和さんが対談した方はみんなこのように言っています。
何かを生み出すのは掛け算であることがほとんどであります。
デザインなんて本当にそうですよね。
たとえば、「現代の東京の人たちにとってはこういった捉え方をするもの」に対してブランドをつけていくわけですから。
もっといろんなことに挑戦することがクリエイターとしての第一歩なのかもしれません。

自分の軸を持っている

自分の枠にも少し付随してくるものを感じます。
いろいろやってみたからこそ自分が見えて来るとはよくいいますし。
特に面白かったのが、安藤忠雄さん。
世界のANDOと言われている方でも常に尊敬する建造物があり、その模型を日常的に眺めているんだとか。

さいごに

谷川俊太郎さんの言葉がとても心にしみたので引用させていただきます。

だって、言葉はまず他人のものですから。
オギャッって生まれた瞬間から、空気を吸うのと同時に他人の言葉が入ってくる。
人間は他人の言葉の中に生まれてくるわけですよ。

まさしくその通りだなと。
すべてのクリエイターの方に一度は読んでいただきたい一冊でした。