2018年にみたオススメの映画10選


2018年ももうじき終わるっていうことで今年みてきた映画の中でオススメを10選してみます。
今年はあんまり見ておらず、50本弱といったところです。
過去のオススメは以下に書いてます。


画像は重たいので、タイトルにリンクをつけてます。
amazonでprime会員なら無料で観れたのも無料では見れなくなっているものもあります。

10. ファイトクラブ

今更ながら見てみました。
やはりデヴィッドフィンチャーの作品は見るのに力が入りますねー。笑
「セブン」や「ドラゴンタトゥーの女」もかなり好きなんですが、「ファイトクラブ」も暴力的な強い描写で訴えかけてくる感じがフィンチャーらしくて好きです。
いつの間にか混乱させてくれる作品でした。
最後のオチはおそらく誰もが気づくはず。
その中でどう締めくくるのかっていう観点で楽しませてくれました。

9. ムーン・ライズ・キングダム

「ダージリン急行」ぶりにウェス・アンダーソン監督の作品を見ました。
あの色彩の感じなんなんですかね。
この監督ならではの世界に引き込まれました。
作品の内容は「小さな恋のメロディ」を彷彿させる内容で、冒険心と周りに理解してもらいたい気持ちと恋心と、いろんな感情が交錯してます。
カメラワークも独特で、少し引いた目で静観するような感覚で、まるで物語を読んでいる人のような気分です。
なんだかスカッとするような応援したくなるような、そんな作品でした。

8. カサブランカ

言わずと知れた名言「君の瞳に乾杯」の映画です。笑
見よう見ようと思ってみれてなかったのですが、これはロマン映画ですね。笑
男からしてもカッコいいと思えるベタベタな恋愛映画でした。
時代的背景の中で当時にこの名言が残ったのもうなづける、しびれる映画でした。
これは家でだらだら流してたい映画ですね。

7. はじまりへの旅

ドンピシャって感じで好きな映画でした。
当たり前を当たり前と思わず、極端ながらも自分の方針を貫く。
その中で生まれるわだかまりと世の中の当たり前。
きっとこれは誰にでも起こりうる話なんですよね。
体力、学力、人間力。
それが極端に描かれているだけで、少し視点や環境を変えたらみんな同じことを思うもんです。
あの人たちが羨ましいと。
じゃあ何を大事にするんだっけ、ってのを考えさせられるよき映画でした。

6. カメラを止めるな!

まぁあんまり書くこともないですが、綺麗にどんでん返ししてきてバラエティに富んでる映画でした。笑
単純におもろい!その一言に通じます。笑

5. グレイテスト・ショーマン

賛否両論ありましたねー。
どんなに意見が分かれようが、これはミュージカル映画です。笑
その先に視覚的・聴覚的な楽しさがあるのかどうか。
グレイテスト・ショーマンはそのどちらもあったと思います。
特に酒場で家に帰ろうと皆で歌うシーンはとてもよかったです。
あんな感じで皆でわいわいするなんて最高じゃないですか。笑

4. マンチェスター・バイ・ザ・シー

一言でいうと、とっても重たく美しい映画でした。笑
話の内容は旦那のミスから自宅が燃え、子供が死に、奥さんと離婚した話です。
もう最悪の中の最悪ですよね。笑
じゃあ何がおもしろいかって、人々の苦悩と希望がその表情や言葉から滲み出てるところです。
こんなにも苦痛の表情を、悲劇の顔を、懇願する様子を描けるのかと感心し、心に響きました。

3. INCEPTION

ノーラン監督最高ですよ。
こんなに素晴らしい映画を世の中に出せるなんて。。。
MEMENTOも最高過ぎましたが、INCEPTIONも同様に最高過ぎました。
ノーラン監督の作品って一つ通じてるものがあるんですよね。
「人を信じたいという欲求」がどの作品にも出てます。
これがノーラン監督の一番大事にしたい価値観なのかなと思いながらいつも見ています。
INCEPTIONでは奥さんに対する執拗な執念と、そして仲間たちにたいする信頼が交錯してます。
その中で本当に信じたいのは信じるべきなのはと戦い続けます。
人間の心理にアクセスしたような作品で大好きでした。

2. アイアムサム

またまた今更なんですが、見たらもうめっちゃいいやないですか!
演技の素晴らしさ、一貫した娘への愛情、そして取り巻く人たちの変化。
ストーリー展開はよくある展開なんですが、障害者だからこそここでそうなる!?ってことがたくさんあります。
ただ、それっておそらく事実なんだと思うんです。もしかしたら少し極端なのかもしれませんが。
綺麗に描く世界ではなく、こういう当たり前の事実と向き合う感じがとてもよかったです。
そして「赤い絵のシーン」は子供の愛情表現に気づかせてくれる素晴らしいシーンでした。
僕には子供、いないんですけどね笑

1. 湯を沸かすほどの熱い愛

映画で3回も号泣するとは思ってませんでした。。。
こんなに切なく、そして熱い映画が今までありましたでしょうか。
日本人らしさが溢れ出ており、かつ日本文化と景色をこれほどまでに詰め込んだものは他にないでしょう。
もう絶賛してもしきれないほど素晴らしい映画でした。
描かれる日常のぬくもり、人と人との暖かさと衝突と憎しみ、そして衝撃の事実の荒らし。
感情がぐわんぐわん動かされる映画でした。
見終わった後にはホットミルクでも飲んでゆっくりあたたかくして寝たい気持ちになりました。笑
号泣しすぎるので、そこだけ注意です。笑

10選には入らなかったがオススメの映画

アバウト・タイム

べたべたな恋愛映画と思っていたのですが、そうではなかったのが第一印象。笑
時間という大切さの題材として「家族」を中心においた作品でした。
お父さんと卓球してるシーンがちょいちょい挟まれるのがいいです。

365日のシンプルライフ

本当に必要なものってなんだっけ?
そういう問いから始まったドキュメンタリー。
すべてのものを倉庫に預けて、1日に1つだけ持ち帰ってくる。
なので全裸からの始まり。
そんな極端な実験で得たものは「モノとは何か。自分の人生にどう影響するのか。」という問いに対する自分なりの答え。
人は手に入れたモノに対して執着する。
これは行動経済学で実証されている理論ですが、そこからの逸脱によって得たモノは多くあるようです。

マネーボール

貧弱なアスレチックスを最強軍団にした実話をもとにしたお話。
データドリブンの野球チームを作ったのはおそらく最初なのかもしれない。
スター選手を取るのではなく、出塁率で選手を獲得する。
それはファーボールかもしれないし、デッドボールかもしれない。
塁に出続ければ点は必ずとれるという理論で最強チームを作っていく。
この駆け引きをする感じがたまらない。

ギフテッド

ギフテッドは「生まれた時から与えられし者」という意味。
生まれつき稀有の能力を持った人間のことをそう呼ぶみたいです。
この映画では天才的な数学者の娘とそのおじさんの物語。
祖母は数学者を推し進めるが、おじは娘の母親が希望していた当たり前の生活を大切にしてほしいという方針で衝突する。
「さくらん」の一節である『人より多くをもらうものは人より多く憎まれる。』を思い出しました。
多くをもっているからこそ妬まれそして悩む家族の中で家族愛を描いた作品です。

ダークナイト

バットマンシリーズ第二弾!ノーラン監督の素晴らしい采配です。
正直、バットマンが主役ではなくヒース・レジャー演じるジョーカーが主役なのではないかと思うほどの作品。
圧倒的なジョーカーの演技力。
アカデミー賞の助演男優賞も受賞したほど。
しかし、彼は授賞式の約1年前に自宅で遺体となって発見されてます。
おそらくジョーカーに入り込みすぎて亡くなられたのでしょう。
何度見てもあまりの演技力の高さに脱帽です。

3度目の殺人

話題となった「万引き家族」や「そして父になる」、「海街diary」など、数々のヒット作品を手がけた是枝監督の作品。
一貫したシリアスな物語、そして何より役所さんの演技に目が見張ります。
何を考えているのか、そして何を求めているのか、何度もなんども考えさせられます。
そして映画の中では何が3度目の殺人なのか、答えは出ません。
何か胸につっかえるものはありますが、美しい作品でありました。

ムーンライト

「ララランド」を抑えて、アカデミー賞を受賞した今作品。
何がおもしろいのだろうと見ていたんですが、これは社会に対するアンチテーゼのような気がしました。
黒人の社会的な立場とゲイの社会的な立場という二つの立場に終始しています。
そこに少年・青年・成人と時間軸をしっかり切り分けて描かれています。
そしてメッセージは「どう生きるかを決めるのは自分自身」というもの。
その中での葛藤と戦い、薬漬けの母親と親子の愛とはなにかを考え続ける。
アカデミー賞なのかと聞かれればよくわからないですが、視覚的いにもストーリー的にも美しさを感じました。