みうらじゅんに学ぶ「そこがいいんじゃない」論


以前、当日カメラマンとしてご協力させていただいたTEDxNagoyaUで最も好きなセッションから。
スピーカーは電通の東畑さんで、「Another Angle」と題したプレゼンでした。

東畑さんはCMのディレクターをされており、最近ではカップヌードルのCMがバズりました。
ほかにも九州新幹線全線開通CMなど、数多くのCMを手がけられています。
みうらじゅんさんの下りに入る前にその下りまでのプレゼンを少しだけご紹介します。

そんな東畑さんから一つの提案がありました。
「見方をちょっと変えてみませんか?」という内容のもの。
なるほど、これがクリエイティブなCMを生み出す人の提案するタイトルか…
と思ったのを忘れません。

そこがいいんじゃない

タイトルの流れをさっそく。
要約すると

Angleを変える、視点を変えるを人の行動が変わります。
そのヴィジョンの力は日本にもあったんです。
それが念仏。
みうらじゅんさんの本から学んだ。
念仏を唱える意味は、人生のものすごい辛い局面にたった時に「そこがいいんじゃない」と声を出していってみる。
気持ちが変わる。(視点が変わる。)

例えば、
「命は永遠に続かない」
「でも、そこがいいんじゃない」
「恋愛は思うようにいかない」
「でも、そこがいいんじゃない」

念仏が生まれた時代背景は、飢饉だったりとても苦しい時期にできたもの。
その時に「わびさび」もできた。
荒廃仕切ってて何もなかった。
何もないと美しいとしようとして動きからできた。

生きてると必ず、辛いことって出てきますよね。
そんな時に一言言ってみてください。
「そこがいいんじゃない」と。
きっと、何かが変わると思います。

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呼び方を変えてみませんか?

今度は少し違った観点から。
このプレゼンが面白いのは、異なるアングルを見させる工夫として、いろんな具体例を出しているところ。
自然といろんなアングルから物事を捉えることができます。

「課題は、アイデアを生み出す原動力になる。」
という下りから
「老眼鏡」を「リーディンググラス」と呼びませんか?とのご提案。
老眼鏡をかけるとすると、歳をとったんだなっと少しのショックを感じ、かけづらさを感じてしまう。
しかし、リーディンググラスとすれば
「読書する時のメガネなんだ」
というのが伝わり、その垣根を下げれるのではないかとのことです。

アングルを変えるとか、アイデアを考えるとかは課題の中に潜んでいる。

なるほどねーと思う瞬間でした。
そして、改めて名前の持つ力を感じた瞬間でした。
個人的には「廃校」が宿泊施設になってるんですが、その名前のせいで遠ざかる人もいるみたいです。
由来としては廃れたから廃校。
だけど、現状の実態としては「学校として使われていない建物」

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物事には長所と短所が必ずある

もう一つだけご紹介。
視点の変え方は幾つかありますが、これも視点の変え方の一つ。
端的に言うと「両極端を比べてみる」ということ。
こちらも要約です。

日本人はフィジカルが弱い。
パリでは超熟が流行ってる。
フランスパンは日本人には固すぎた。
同時にウォシュレットも同様である。
フィジカルが弱くないと便座を温めない。

日本は課題先進国。
今、日本が直面している問題はどの国もぶつかることになる。
その問題に真っ先にチャレンジというアドバンテージがある。
課題こそ日本の資源と捉えてもいいのではないか。

この話を聞いて、今の自分と今一度向き合ってみてはいかがでしょうか?
自分が今置かれている現状。
その現状の中で、「自分はここが弱点だと思う」という部分は、もしかしたら新しい価値を生み出すきっかけになるかもしれません。
弱点はあっても、それは悪いことではありません。
きっと、何かのチャンスになりえる素質のあるものです。

成功すればヒーローになれます。失敗してもチャレンジャーになれます。

まずは一歩を踏み出す勇気をもってください。

そんな一言で締めくくられたプレゼンに終始感動を覚えさせられました。

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最後に

視点を少し変えてみませんか?
そしたら、一歩を踏み出す勇気に変わりませんか?
すると、自分の中で変化が起き、次なる一歩につながるはずです。

個人的にはこれを3chと呼んでます。笑
安い言葉ですね…
この3chに隠された言葉は以下になります。

Chance
Challenge
Chenge

視点を変える機会があって、それに対して挑戦して、すると変化が起こる。
そのサイクルが人の人生を変えていけるとおもっています。

何かくすぶってるとすれば、まずは言ってみませんか?
「それがいいんじゃない。」
きっと、少しだけ世界の見え方が変わってきますよ。